Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうちん

提灯

田中 貢太郎

Lesen Sie 提灯 (ちょうちん) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.392 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

人が商売気のある人で、横浜方面で鉄の商売をやって莫大な利益を得て一躍成金になったところで、まだ財産を己で持っていたお祖父さんが亡くなったものだから、弟のほうでは皆自己の財産にしてしまって西森のお父さんは家と僅かな財産を相続することになったので、それがためにお父さんはそれを口惜しがってとうとう悶死するように死んでしまったのです。そんなことで西森はよく学校を休んだと云うことを聞いていたのです。

「僕達はこれから△△へ往くのだ、本郷で飲んでて、其処からずっとやって来たところなんだ」

と、僕が云うと西森は微笑して、

「依然として元気だね、それにしても彼処へまでは大変だ、此の提灯を持って往きたまえ」

と、云って提灯をだしたから、提灯があるなら大変都合が好いと思って僕は遠慮なくそれを受けとって、

「じゃ、貸してくれたまえ、何処へ返したら好いだろう」

と云うと、

「むこうへ置いてくれれば好い、石垣だろうと思うから」

「そうだよ、石垣なのだ」

「石垣へ置いててくれたまえ、失敬しよう」

と、云って西森はそのまま歩いて往ったので、僕はその提灯を持って歩きだしたが、五六間も往ったところで山本であったか千葉であったか、