Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はせくらじけん
支倉事件
甲賀 三郎
Lesen Sie 支倉事件 (はせくらじけん) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 204.697 Zeichen · 406 Bildschirme
「何にしても悪い事をする奴がなくなればいゝんだがなあ」
「そうなると僕達は飯の食上げだぜ」
「ハヽヽヽ」
「ハヽヽヽ」
二人は顔を見合して笑ったが、さて現実の問題として見ると、こんな呑気な事は云っていられなかった。
「兎に角、俺が、浅田を引っ張って来よう」
根岸が云った。
「そうかい、じゃお願いしようか。僕はもう少し支倉の旧悪の方を突ついて見よう。何と云って連れて来るんだい」
「無策の策と云うか、当って砕けろと云うか、別に口実なんか拵えないでやって見よう。対手も食えない奴だから下手な事は云わん方が好いだろう」
根岸と石子は別れ/\に白金と高輪に向った。
石子が高輪へ出かけたのは、そこの警察へ行って放火事件を委しく調べる為だった。
「さあ、無論記録にあるはあるでしょうがね、五、六年前に半焼一軒じゃ鳥渡さがすのに骨が折れましょうて」
係の巡査は首を捻った。
「今日は馬鹿に古い調物があるなあ」
隣にいた巡査がニヤ/\しながら云った。
「僕の方は三年前の仮埋葬死体の照会だ」
「え、三年前」
耳寄りな話だと石子刑事はその巡査の方を向いて聞いた。
「どう云うんですか」
「何ね、三年前にね、大崎の池田ヶ原の古井戸から女の死体が出ましてね、身許不明で大崎の共同墓地へ埋葬したんですがね、今日或地方から照会がありましてね、親心と云うものは有難いもの