Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しなまいのふくろ

支那米の袋

夢野 久作

Lesen Sie 支那米の袋 (しなまいのふくろ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.357 Zeichen · 50 Bildschirme

Aozora Bunko

……ええ……あんたが知らないのは無理もないわよ。あんたはまだ浦塩に来ていなかったんですからね。おまけに警察でもこの家でも、まだ秘密にしているから、新聞にも何も書いてないそうよ。おおかた亜米利加を怖がっているのでしょう。あの軍艦がしたらしい事は、みんな感づいているんですからね。

ええ……それあ何遍も何遍も訊かれたのよ。一体どうしてこんな眼に会わされたのかってね。妾が気が付いてから後の一週間ばかりというもの、警察の人や、うちの主人や、そのほかにも役人らしいエラそうな人が何人も何人も、毎日のように妾の枕元に遣って来ちゃ、威したり、賺したりしながら、ずいぶん執拗く事情を尋ねたのよ。……おしまいには先方から色んな事を話して聞かせてね……あのヤングっていう士官はトテモ悪い奴で、今年の夏に浦塩に着いた時に、軍艦の荷物が税関にかからないのをいい事にして、阿片をドッサリ浦塩に持ち込んで、方々に売り付けてお金を儲けた事がチャンとわかってるんだ……だけども遣り方がナカナカ上手でハッキリした証拠が上らないために、どうすることも出来ないでいたんだ。……そうしたらヤングの畜生めスッカリ浦塩の警察を舐めてしまったらしく、今度は配下の水兵にお金を遣るかどうかして、めいめいの色女を十何人も軍艦に担ぎ込んで、上海かどこかの市場に売りに行こ