Japanische Klassiker mit Furigana
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さんげ
散華
Lesen Sie 散華 (さんげ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.172 Zeichen · 21 Bildschirme
やはり似ている。気弱そうな微笑が、兄さんにそっくりだと思った。
私は弟さんからお土産をいただいた。桐の駒下駄と、林檎を一籠いただいた。山岸さんは註釈を加えて、
「僕のうちでも、林檎と駒下駄をもらった。林檎はまだ少しすっぱいようだから、二、三日置いてたべるといいかも知れない。駒下駄は僕と君とお揃いのを一足ずつ。気持のいいお土産だろう?」
弟さんは遺稿集に就いての相談もあり、また、兄さんの事を一夜、私たちと共に語り合いたい気持もあって、その前日、花巻から上京して来たのだという。
私の家で三人、遺稿集の事に就いて相談した。
「詩を全部、載せますか。」と私は山岸さんに尋ねた。
「まあ、そんな事になるだろうな。」
「初期のは、あんまりよくなかったようですが。」と私は、まだ少しこだわっていた。れいの田五作の剛情である。因業爺の卵である。
「そんな事を言ったって。」と、山岸さんは苦笑して、それから、すぐに賢明に察したらしく、「こりゃどうも、太宰のさきには死なれないね。どんな事を言われるか、わかりゃしない。」
私は、開巻第一頁に、三田君のあのお便りを、大きい活字で組んで載せてもらいたかったのである。