Japanische Klassiker mit Furigana
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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme
萬「はい/\/\」
和「じゃア斯うしよう、是は追々に預かった小遣の貰い溜め、また別に私が遣りたい物もあり、檀家から貰うた物も有ります、沢山持って行くのは危いから、襦袢の襟や腹帯に縫い付けてなア、旅をするには重いから、軽い金に取換えて、そうして私が路銀に足して二十両にして遣ろうかえ」
繼「有難う存じます」
萬「私も遣りてえが、銭がねえ、此処にある一分二朱と二百文、これを皆遣ってしまおう、さ私は是れが一生懸命に遣るのだ」
繼「有難う存じます」
是から檀家へ此の話を致しますると、孝行の徳はえらいもので、彼方此方の檀家から大分餞別が集まって、都合三十両出来ました。その内二十両はぴったりと腹帯肌襦袢に縫付けて人に知れぬように致し、着慣れませぬ新らしい笈摺を引掛け、雪卸しの菅の笠には同行二人と書き、白の脚半に甲掛草鞋という姿で、慣れた大工町を出立致しまする。其の時には土地の者も憐れに心得て、とうとう坂井まで送り出したと申す事でござります。これから先高田へ来ましたのは、水司又市は以前高田藩でございますから、若しも隠れて居りはせぬかと、高田中を歩きましたが、少しも心当りがございませんから、此処を出立して越後路を捜したが、頓と手掛りが有りません。