Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かたきうちふだしょのれいげん

敵討札所の霊験

三遊亭 円朝

Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

ちょうど此の時白島山平は少しも心得ませんから療治を致して一人の客を帰した後で、茶を点れて一服遣って居りますると、入口から年四十二三の色の浅黒い女が、半纒を着て居りましたが、暖かいから脱ぎまして、包へ入れて喘々して、

女「少しお頼みでございますがお手水場を拝借致しとうございます」

照「はい其処は汚のうございますが、何ならお上りなすって」

女「いゝえ、汚ない処が心配が無くって宜しゅうございます」

とつか/\と雪隠へ這入り頓て出て参って、

女「あの少しお冷水を頂き度いもんでございます、此処に有るのを頂いても宜しゅうございましょうか」

照「其処にも有りますが、汚のうございますから、是れで……さア水を」

と柄杓で水を出すから、

女「有難うございます」

と手に水を受けながら顔を見て、

女「おや」

照「おやまアお前はきんかえ」

きん「あら誠にお嬢様」

照「なにお嬢様どころではないお婆様だよ」

きん「誠に暫く」

照「まア思掛けない……あの旦那様きんが」

山「なに」

照「あのそれ団子屋のきんが」

きん「おや/\あの山平様、誠に何うもまア貴方何う遊ばしたかと存じて居りましたが、宜くまアそれでも……私は何うもお見掛け申した