Japanische Klassiker mit Furigana
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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme
その時に少し後へ下って又市が、
又「何だ覚えはないわ、左様な者でない」
とは云っても覚えが有るものでございますから、其所は相手が女ながらも心に怯れが来て段々後へ下る。すると段々見物の人が群って、
甲「何でげす」
乙「今私は瀬戸物屋へ買物に来て見ていると、だしぬけに親の敵と云うから、はッと跡へ下ろうと思うと、はッと土瓶を放したから、あの通り石の上へ落ちて毀れてしまいました、あゝ驚きました、何うも彼の娘でげすな」
甲「へえ彼の娘が敵討だと云って立派な侍を狙うのですか、感心な娘で、まだ十七八で美い女だ、今は一生懸命に成ってるから顔つきが怖いが、彼れが笑えば美い女だ」
乙「へえ、それは感心、あゝ云う巡礼の姿に成って居るが、やっぱり旗下のお嬢様か何かで、剣術を知らんでは彼の大きな侍に切掛けられアしない、だが女一人じゃア危ないなア、誰か出れば宜いなア」
丙「危ないから無闇に出る奴は有りやアしません」
甲「だって向うは大きな侍、此方はか弱い娘で……あゝけんのんだ」
と見物がわい/\と云う。
丙「おい早く差配人さんへ知らせろ」
丁「おれの差配人さんでは間に合わない、何処の差配人さんへ然う云う