Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶんしちもとゆい
文七元結
三遊亭 円朝
Lesen Sie 文七元結 (ぶんしちもとゆい) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.240 Zeichen · 31 Bildschirme
内儀「そんな事は宜いよ、江戸行の時に取りに遣るから……お前財布があるまい、お金も丁度他家から来たのがあるから財布ぐるみ百両貸して上げるよ、さア持っておいで」
長「へえ、誠に何うも、有難うござえやす、じゃアお内儀さん直にお暇しやす」
内儀「早く家へ往ってお内儀さんに安心させてお上げよ」
長「じゃアお久、宜いか」
久「お母さんによくいっておくれよ」
長「あい、あい」
と戸外へ出たが、掌の内の玉を取られたような心持で腕組を為ながら、気抜の為たように仲の町をぶら/\参り、大門を出て土手へ掛り、山の宿から花川戸へ参り、今吾妻橋を渡りに掛ると、空は一面に曇って雪模様、風は少し北風が強く、ドブン/\と橋間へ打ち附ける浪の音、真暗でございます。今長兵衞が橋の中央まで来ると、上手に向って欄干へ手を掛け、片足踏み掛けているは年頃二十二三の若い男で、腰に大きな矢立を差した、お店者風体な男が飛び込もうとしていますから、慌てゝ後から抱き止め、
長「おい、おい」
男「へゝへえ」
長「気味の悪い、何んだ」
男「へえ…真平御免なさいまし」
長「何んだお前は、足を欄干へ踏掛けて何うする