Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶんがくにあらわれたるとうほくちほうのちほうしょく
文学に現れたる東北地方の地方色
佐左木 俊郎
Lesen Sie 文学に現れたる東北地方の地方色 (ぶんがくにあらわれたるとうほくちほうのちほうしょく) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.298 Zeichen · 13 Bildschirme
ている帙櫨は、黄金の塊だったのであります。そこでお姫さまが(これは黄金と言って貴重なものだ)と申しますと、炭焼き男は(こんなものは裏の山には幾らでもがす)と言って、小屋の裏へ伴れて行ったのでありますが、そこには自然金がごろごろ転がっていましたので、お姫さまは(この男こそ私の夫たるべき人だ)と考えまして、早速結婚をし、その自然金を馬に積んで京都へ上ったというのであります。そして、黄金を見て、早速結婚をする気になったこの近代的お姫さまから生まれたのが、金売吉次だというのでありますが、これは単なる伝説のようでありまして、どこまで信じていいかわかりませんけれども、東北地方を金産地としての伝説としては、寔に面白い話であります。
産馬の方では、佐々木四郎高綱の、宇治川の先陣のときの池月(生※)の話が最も有名でありますが、池月と並び称されている磨墨もまた、南部三戸の産だったということであります。或る記録によりますと「源頼朝のとき宇治川先陣に有名な磨墨は三戸の産。生※は七戸上野村より出で、熊谷直美の子小次郎の乗馬西樓は三戸に産す。」とありますが、生※の産地は、宮城県玉造郡一栗村字池月の池月神社附近の方が、本当のようであります。