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Japanische Klassiker mit Furigana

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いけぶくろのかい

文藝別冊[総特集]岡本綺堂

岡本 綺堂

Lesen Sie 文藝別冊[総特集]岡本綺堂 (いけぶくろのかい) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.671 Zeichen · 149 Bildschirme

Aozora Bunko

おくめも幸次郎もおどろいて支える。)

おくめ まあ、お前さん。飛んでもない。そんなものを持ってどうする積りですよ。

幸次郎 どうも驚いたな。刃物三昧はあぶねえから、止しねえ、止しねえ。

文字清 ええ、放して下さいよ。

幸次郎 いけねえ、いけねえ。

(文字清は哮り狂って店へあがろうとするを、おくめと幸次郎は一生懸命にひき戻そうとして争ったが、文字清はむやみに剃刀をふりまわすので、二人も持て余して手を放せば、文字清は店へかけあがる。伝兵衛と弥助はあわてて飛び退く。この時、寝ていた半七は不意に飛び起きて、自分の羽織を取って文字清のあたまから被せて引き伏せる。)

半七 (おくめ等に。)あれほど云って置いたのに、なんで又ここへよこしたのだ。

おくめ だって、兄さん。一旦は家へ帰って又飛び出したのよ。

幸次郎 半気違げえだから仕様がねえ。

(文字清は羽織をかき退けて跳ね起きようとするを、半七は又おさえる。)

半七 なるほど、こいつは始末に負えねえ。おい。番頭さん。大和屋の旦那を呼んで来てくんねえ。

(文字清は身をもがくを、半七はおさえ付ける。)

(二)

和泉屋の奥の小座敷。正面の上のかたには三尺の釣床、かけ花生けには白椿の一と枝がさしてある。