Japanische Klassiker mit Furigana
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いけぶくろのかい
文藝別冊[総特集]岡本綺堂
岡本 綺堂
Lesen Sie 文藝別冊[総特集]岡本綺堂 (いけぶくろのかい) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.671 Zeichen · 149 Bildschirme
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お冬 (財布を持って縁先に出る。)ああ、もし、和吉さん。和吉さん。これは持って行って下さいよ。和吉さん。
(この時、八つ手のかげより又もや半七が姿をあらわして、再び咳払いをする。これに気がついてお冬は半七と顔をみあわせ、思わず持ったる財布を縁にばたりと落す。社のかげより十右衛門いず。)
十右衛 親分さん。計略がうまくいきましたね。
半七 途中で御相談した通りの段取りで、とうとうあいつを自滅させましたよ。
十右衛 さすがはお前さんのお腕前、まったく感心いたしました。これ、お冬。この親分さんが角太郎のかたきを見つけ出して下すったのだよ。よくお礼をいうがいい。
お冬 はい。ありがとうございます。
十右衛 これでわたくしも安心しました。いや、ありがとうございます。
お冬 ありがとうございます。
(二人は左右から半七に礼をいう。上のかたにて二三人の声きこゆ。)
声 身なげだ、身なげだ。
半七 もうやったか。気の早え奴だな。(上のかたに向いて。)だが、むやみに引揚げちゃあいけねえ。待った、待った。
(これにて舞台は真暗になる。)
(三)
舞台が再び明るくなると、正面は黒幕。
(幕の外に半七いず。