Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つきよとうげ
文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会
水野 葉舟
Lesen Sie 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会 (つきよとうげ) von 水野 葉舟 (みずのようしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.285 Zeichen · 10 Bildschirme
たといっていた。そして尚老僧のいうのには、その場合その人自身の頭脳に、何か一つ残るものがあって、それは各人に依って異るが、もしも愛着心の強い人ならば、それが残ろうし、恨悔しい念があったらば、怨霊という様なものが残るので、それにその人自身の全勢力が集注して、或場合に於て、必ずこの世に現れるものだといっていたが、この事は或程度に於て、信じられそうな説だと思う。元来僧侶というものは、こんな事を平気で、談すので、或僧の談によると、所謂寺の亡者が知らせに来る場合には、必ずその人の生前の性質が現れる、例えば気の荒い人だったらば、鉦の叩き様が頗る荒っぽいそうだし、温和な人ならば、至極静かに知らせるといっていたが、それは兎に角何れの僧侶に訊ねても、この寺へ知らせに来るというのは、真実のものらしい。要するに、是等のことは、凡てまだその人が活きている時の、精神的感応であるから、決して怪談ではなかろうというのである。
議論は兎に角として、私もこの方向には、頗る興味を持っている。否近頃では、それ以上で、実は熱心に一つ研究をしてみようかと考えているくらいだ。しかし幸か不幸か、まだ自分には、まるで実見がないが、色々他人から聴いたのを、少し談してみよう。