Japanische Klassiker mit Furigana
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やみのしらが
文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会
沼田 一雅
Lesen Sie 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会 (やみのしらが) von 沼田 一雅 (ぬまたいちが) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.076 Zeichen · 11 Bildschirme
ふと、夜中に目を覚すと、自分ともう一人の友達の寝ている間の、天井の上の方から、ボー……と白いような光りが、しかも恰度人間の身の丈けくらいな長さに射すのが目に見ゆる。何処か近処の光りが入ってくる意味にも考えた。その他にも色々考えた。しかし何うも合点が行かない。ところがその人間の身の丈けくらいな天井から射す白光が、連夜続けて目に見ゆるのが叶わぬというので、或る朝起きると何だろうと、もう一人の友達に不思議を立てるようになった。もう一人の友達もこれには至極同感で、実はその白い物が自分の目にも見えて、どうも気分が勝れないと言った。そこで早速下宿の主人を呼んで、この旨を聞き訊すところまで話が進む。
すると主人の話口はこうなのである。イヤ実は私の家に、九州の人で、三年あまり下宿していた大学生があった。この大学生は東京に在学中、その郷里の家が破産をして、その為め学資の仕送りも出来ないようなわけになって、大変困る貧窮なことになった。それにこの大学生は肺結核を煩っていて、日に増し悲観な厭世に陥るようになった。あれやこれやで何処か他へ宿替をするようなことになった。その時主人は、幸い物置が空いている。