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Japanische Klassiker mit Furigana

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たぬきもんどう

文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会

鈴木 鼓村

Lesen Sie 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会 (たぬきもんどう) von 鈴木 鼓村 (すずきこそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.992 Zeichen · 21 Bildschirme

Aozora Bunko

品を周旋してやった、ところが不思議にもその品は曾て見た事がある様な気がする、もしやと、箏樋の裏を見ると吃驚した、即ちその貼紙を発見したのだ、買った娘は、恰も何か白羽の矢が自分にでも当ったかの如く思って、ワッとばかり自分の前に泣き伏した、自分は色々と慰めて、漸く安心させたが、今もその娘が愛用している。

するとまた、四ヶ月ばかりの後のことだ、私の講習所の支部を大阪に置いてあったがそこへ出稽古に行ったところ、一人の門弟が古箏を持って来て、自分に見てもらいたいというのである、これも、きたいに見覚えのあるので、もしやとまた箏樋の裏を検捜べると、二度喫驚、それが、即ち、他の一面の方である、偶然といえば偶然の事だが、何とあまりに不思議な事ではないか、ものの一年になるやならずして、しかも、死んだ女の言の如く、同門生の手に、この二面の箏が渡ったとは、実にこの上ない不思議ではないか、人の思いは恐怖しいとは兼て聞き及ぶが、箏の凄いものだという事と関係して、私は、よく知人に談す物語である。