Japanische Klassiker mit Furigana
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どうじ
文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子
室生 犀星
Lesen Sie 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.454 Zeichen · 357 Bildschirme
それらの調子がどうしても最近にこの仲間に入ってきたものとしか思えなかった。それに少年の顔は他の仲間にくらべて、まだ滑らかな悪ずれのしていない若若しい光沢をもっているのであった。
かれはそっと歳太郎の耳のもとで、
「あの少年はどうしたのかね。こんなところへ来るものとも思えないようだが……。」
そう問うと歳太郎もちょいと一瞥しながら低い声で「あの少年ですか。あれは。」と一層声をひくめて、
「一週間ほど前に自分から進んでやって来たんですよ。田舎から出てきたらしいんだが、やはり種種仕事を捜したが無いんで此処へやってきたらしいんですよ。それでも(君は将来はどうするのかね。)と尋ねると(昼間は学校へ行って苦学をしたいんです。晩はどんなことをしたっていいんです。)と言うんですが、誰でも始めは皆そうなんですが、しまいには怎うにも恁うにもならなくなって了うんですよ。ああして居るもののちゃんと私にはどんな人間になるかが解るような気がするんです。いまはああやって恥かしそうにしていますがね。」
歳太郎はやや自信あるらしい調子で言っているうちにも、少年は自分のことを話されている不安な予覚のためにこちらの方をじろじろ眺めていた。