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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

Lesen Sie 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.454 Zeichen · 357 Bildschirme

Aozora Bunko

が、ふしぎに女は元気になったようなところが、それからあとに現われた。

「まだか知ら。」

女は木の実でも埋めたのを覗き込むように、自分のからだに深い注意を仕出した。そして折々こんなことを言った。

「あなたは悪いことをしていたと、そう思いませんか。」

「思わない。」

そう私はハッキリ答えたが、不自然ではあると心で附け加えた。

「わたしはそれを大変わるいことだと思います。」

女は、むきになりそう言ったが、黙ってそれには答えなかった。

腹に子ができてから、女は楽しそうに小さい襯衣やおむつを縫いはじめた。それを幾枚も畳んでは、一枚でも殖えるのを喜んだ。胎教だと言ったり、なるべく美しい子を生むのだと、西洋の名画なぞを枕もとに置いては見入っていた。この女にこれまで見ることのできない微妙さが、小刻みにわたしの目に映った。

「こんなんなら、もっと早くできてくれればよいのに、わるいお父さんだ。」

女はこんなことを、ときには言い出したが、わたしは気むずかしい顔をし、なるべくそれには触れぬことにした。女は毎日指を折ってかぞえた。そして或晩わたしが、或る事を明してから、その子が腹にきたことを知ると、蒼くなってふいに考え込んだりした。