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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

Lesen Sie 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.454 Zeichen · 357 Bildschirme

Aozora Bunko

お母さんはあんなところは危なくてきらいなんです。」

「でも仕方がないわ、わたし好きなんだもの。」

その日はどうしたのか平常と違って頑固にそう言い返しをして、ちらりと横を向いてしまった。お俊は悸然とした気もちだった。ふと気を変え、自分の心の暗みを手さぐるような気で、こう言ってさぐりを入れて見るようになった。そんな事がこの子にわかりそうもない事は知っていながら、自分の頭にあることに謎かけて見ずにいられない別段な淋しい気もちになった。

「あそこでお前だれかを待っているのじゃない? お友だちとか誰かをね、それであそこにいるのでしょう。」

「いいえ、そんなことはないわ、ただ、あそんでいるだけなんですの。そんなに悪けりゃあたしあそこへもう行かないようにするからいい……。」

きよ子は又横を向いて了った。

お俊はそれ以上尋ねるのがよくないと思って黙ってしまった。お俊は何かこの子供のあたまにも自分の見た夢と同じいものが絶えず、頭の中に動いて、その動いている方へ惹かれているのではないかとも思うた。きよ子の性質として妙に大人じみた考えをよく話し出すことをお俊は気に煩っていたから、――お俊は最う一度たずねて見た。