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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

Lesen Sie 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.454 Zeichen · 357 Bildschirme

Aozora Bunko

四

「いえ、ああして助かることがあるのです。わるいことはなかったのです。」

妻は、医者のしたことの、最も正しいことであることを言った。私は黙り込んだ。が、死児をみると、どうも諦めかねた。怨むまいと思うが怨むぞと、そう誰に向ってか絶えずつぶやいている、あさましい私自身をどうすることもできなかった。

四

初めての経験で何からしてよいか分らなかったが、隣の早瀬さんや根岸のおばさんなぞが来てくれ、車やさんと植市とが使あるきとお葬いの手配りをしてくれた。

棺に入れるとき、私達はもう一度抱いてやったが、やや硬張ったそのからだを持ち、閉じられた眼をみていると、まだすやすやと睡っているように思われた。が、ふしぎなことには、その死顔がやや暗色をおびているせいか、二つばかり急な時間のあいだに歳をとっているように、マセて見えた。死児というものは、こんなに歳とって見せるものかとも思われた。

「靴下も入れてやりましょう、それから帽子も、おもちゃも。」

まだ一度も穿いたことのない毛糸の靴下をはかせ、入れられるだけのお弄品を入れた。笛も太鼓も入れた。

どれを見ても女達は泣いた。私はすこし変な気がしてくると巻煙草を口に咥えた。