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Japanische Klassiker mit Furigana

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りょうりするこころ

料理する心

北大路 魯山人

Lesen Sie 料理する心 (りょうりするこころ) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.744 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

衣裳が婦人の生命でありますならば、食器はお料理の生命であると言えましょう。食器の上等、下等も、分相応に考えなければなりませんが、大きさ、深さの形、いろどり等を料理に合わして調和を計ることを考える必要があります。つまり、食器は食物の容れものであると同時に、趣味のきものであるからであります。中身さえ美味ければ、容器なんか何でもよい、容器は食えるもんじゃないからと言うのは、きものは暑さ寒ささえ凌げばよいという実用面だけを強調する議論と同じでありまして、畢竟、無理解から起こる暴論でありましょう。それにも拘らず、お料理の本にも食器の講座がありませんのは、片手落ちであるように考えられます。お料理の講演、あるいは講習にも、ほとんど食器が料理と五分五分に講ぜられないのは、趣味の偏食でありまして、完全料理とは申し難いのではないかと思います。分相応、適材適所を常識として、料理と食器を工夫しますことは、充分研究してよいことであると、私は信ずる者であります。

話は違いますが、絵画のような独立した芸術でありましても、表装と表具という絵画のきものが要ります。その裂地もかぎりなく吟味されております。