Japanische Klassiker mit Furigana
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あたらしいまち
新しい町
小川 未明
Lesen Sie 新しい町 (あたらしいまち) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.189 Zeichen · 7 Bildschirme
だまっているときは、よくおじいさんは、いねむりをしていました。しかし、ねむりきっているのではないから、なんでも、よくわかっているようです。
「おじいさん、そこへへび屋ができましたね。」と、勇吉は話しかけると、
「もと、あちらの角にあったのが、やけたので、こっちへ、移ってきたのだろう。」と、おじいさんは、目をとじたままで、こたえました。
「前には、いろんな生きたへびが、びんの中に、入っていましたね。こんどは、生きたのがいませんよ。」
「そうかい、いなくなったか。」と、おじいさんはいって、だまってしまいました。それは、ねむってしまったのでなく、考えごとにふけったからでした。
おじいさんは、そのへび屋が、まだ、あちらの角にあってやけない前には、よく店さきに立って、びんにはいっている赤い目をした青いへびや、頭の大きい黒いへびをながめながら、それらのどくへびがすんでいるジャングルで病死した、おいのことを思ったのでした。
「あの子も、戦争さえなければ、死ななかったのに。」
ふと、おじいさんは、いまもまたそう思って、目をあけると、勇吉が、
「おじいさん、南方からは、もうみんな、復員してしまったでしょうね。