Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 187.757 Zeichen · 375 Bildschirme
秀吉は、翌日、軍を回して、北ノ庄に到り、五月一日には、北陸の諸将にたいして、新領地の加封所属を発表した。
尾山の城(金沢)は、前田利家経営に移した。秀吉は、利家の友誼に酬ゆるに、加賀の石川、河北の二郡を附したほか、子息の利長にも、松任四万石を与え、代りに、府中の城は、これを収めた。
加賀の江沼を、溝口秀勝に。能美郡を、旧どおり村上義明に。――総じて地着きの豪族は、そのまま、旧領において、これをみな丹羽長秀に属せしめた。
また特に、秀吉が意を用いたのは、丹羽長秀の功であった。
北ノ庄に在る日の一日、彼は、五郎左衛門長秀の手を取って、
「君の厚志なくば、豈、今日の事あらんや。いまその功を口に陳べ、労を謝せんとするも、思い極まって、いわんと欲するも語極まる……」
と、手を取って、ただ落涙するばかりであった――と、「丹羽家家譜」には記してある。
果たして、秀吉がそこまで云ったかどうか、わからないが、とにかく彼が、最大な厚意をもってしたことは疑いない。
即ち、若狭、近江の旧領へ、新たになお、越前全州と加賀二郡を附与し、
「爾今は北陸探題として、筑前を扶けられよ」