Japanische Klassiker mit Furigana
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しんぱん ほうろうき
新版 放浪記
林 芙美子
Lesen Sie 新版 放浪記 (しんぱん ほうろうき) von 林 芙美子 (はやしふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.330 Zeichen · 497 Bildschirme
若い女の足とも思えぬ。爪はのび放題。指のまたにごみがたまっている。私も用を達しに行く。股の中へすうすうと風がはいって来る。裸の脚はいい気持ちだ。ふとってふとって、まず、この両の腿で五貫匁というところかな。眼の下を自転車が走ってゆく。玄米パンのほやほや売りだ。私が股を拡げているのも気がつかないで、玉転がしのように往かんを走って行ってしまった。草が濡れてゆく。
また、背中を汽車が来る。地響きが足の裏にぶきみだ。
大宮の町へ出たのは三時。どおんと暑い。八百屋の店先きに胡瓜の山。美味そうなのを二本買って、母と二人で噛る。塩があればもっと美味いだろう。二人で、手分けして、両側を軒並みに声をかけて行く。
「クレップの襯衣と、すててこはいりませんか、お安くしときますけどね」
何処も返事もしてくれない。母が建具屋さんの店先きに腰を掛けている。何か買ってくれるらしい。三十軒も歩いた。やっと、製材所で見せてみなと云われる。
ねじり鉢巻きの男が三人、汗を拭きながら寄って来る。私は手早く材木の上へ荷物をひろげた。おが屑の匂いが涼しい。
「大阪から仕入れてるんでとても安いんですよ。