Japanische Klassiker mit Furigana
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たびへでて
旅へ出て
宮本 百合子
Lesen Sie 旅へ出て (たびへでて) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.067 Zeichen · 13 Bildschirme
美くしいと云う中に謙遜な様子をもってきりょうの良くて心のすなおな身柄のいい処女の様な心を持って居るに違いない。
一目見たばっかりで紅葉より私はすきになった。
五月に葉が生れかわると云う事やつつましげな輝きや、やたらに大きくのっぽに育たない事なんかが私の心を引いたのだ。
思いきって威張ってほこり顔な美くしさも時にはまたなく美くしいものだけれ共、ぶなの輝きが少しでも高ぶった気持をもって居たら私はきっと見向きもしなかっただろうに――
私は幸にもぶなの木魂が謙譲のゆかしさを知って居て呉れた事を心からうれしく思う。
日光連山とぶなの木
秋が立派だと云う日光連山は今かなり美くしい姿をして居る。
かなり美くしいどころではなく残った雪といろいろな雲とによって美妙な美くしさを持って居るのだ。
三分の一ほどの上は白いフワフワ雲にかくれて現われた部分は銀と紺青との二色に大別されて居る。
けれ共ジーッと見て居るとその中に限りない色のひそんで居るのを見る。
一目見た時に銀に見える色も雲のあつい所は燻し銀の様に又は銀の箔の様にちっとも雲のない様な所には銀を水晶で包んだ輝きを持って居る。