Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ひのあたるもん

日の当たる門

小川 未明

Lesen Sie 日の当たる門 (ひのあたるもん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.641 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

」

たちまち、子供らの姿は、ここから見えなくなってしまいました。

*   *   *   *   *

その翌日もいい天気でした。この門のところには、朝早くから日が当たっていたのです。

炭屋の小僧さんが、塀によりかかって、ぼんやりとひなたぼっこをしていました。夜の間に降りた霜柱が、日の光をうけて、しだいにとけています。敷石の上は乾いているが、土の上をふむと足の跡がつきました。

「もう、得意をまわったのか、早いなあ。」と、そこへやってきたのは、同じ年ごろの酒屋の小僧さんでありました。

「寒くてしようがないや。」

「そんなに肥っていても寒いかなあ。」

「ばかいっていらあ、おまえは寒くないか。」と、炭屋の小僧さんが、いいました。

「相撲とろうか、おまえは強そうだな。」と、酒屋の小僧さんが、いいました。

「おまえとなら、負けやしない。」

「じゃ、こい!」

「よしきた。」

二人の小僧さんは、日の当たる前の石畳の上で、たがいに押しあい、もみ合いしていました。うん、うん、といううなり声がきこえたのです。梅の盆栽を縁側において、ながめていたおじいさんは、小僧さんたちのうなり声をきいて、なんだろうと思いました。