Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ひびのパン

日日の麺麭

小山 清

Lesen Sie 日日の麺麭 (ひびのパン) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.039 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

愛想や世辞は必ずしも商売に必要なものではない。肝心なのはやはり売る品物だ。品物さえ良ければ客の気持を逃すことはない。末吉は種や調味料もつとめて良いものを選び、儲も貪らないようにした。

保育園は四時に退ける。末吉は保育園におしづを迎えにゆき家に連れて帰り、それからおしづを連れて銭湯へゆく。隣りのかみさんが通い先から帰ってきてから、おしづを銭湯へ連れていってくれることもある。おしづも湯が好きで、湯槽の中で末吉に抱かれながらおとなしくしている。おしげがいた時は、末吉はおしづのことは殆どおしげにまかせてかまわなかった。

晩めしを食ってから、末吉は夜の商売の支度をする。こんどは酒や燗徳利の用意もして、駅の近くのガード下に屋台車を引いてゆき、そこでひるとは違う客を待つ。おしづは隣りに預けてゆく。いつも、かみさんがおしづを寝かしつけてくれる。いい時分に切り上げて家に帰る。隣りに寄って、よく寝入っているおしづを抱きかかえて家に帰る。隣りの戸を叩いてみて、寝ているようならばそのまま家に帰る。

末吉の商売は、ひると夜とで、気分の違いがあった。客はひるはかみさん連で、夜は男たちだった。