Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

うつりが

日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江

近松 秋江

Lesen Sie 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江 (うつりが) von 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.306 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

そして三原堂で買った梅干あめを懐中にしてお宮の家の店先から窺いた。

狭苦しい置屋の店も縁起棚に燈明の光が明々と照り栄えて、お勝手で煮る香ばしいおせちの臭いが入口の方まで臭うている。

早くに化粧をすました姿に明るい灯影を浴びながらお座敷のかかって来るのを待つ間の所在なさに火鉢の傍に寄りつどうていた売女の一人が店頭に立ち表われた。

「お宮ちゃん内にいるのはいますが……」

「出られないでしょうか」

「雪岡さんかい?……どうぞお上んなさいと、そうおいい」奥の茶の間から主婦の声がした。

「どうぞお上んなさい。宮ちゃんいます」売女は主婦の声をきいてそういった。

「さあ、どうぞ。……蒲団を……お敷きなさいまし。……雪岡さんというお名は宮ちゃんからたびたびきいています。また先日は宮ちゃんに何より結構なお品をありがとうございました。……宮ちゃん今家にいますよ。この間から少し身体が悪いといって休んでいます。宮ちゃん二階にいるだろう。雪岡さんがいらしったからおいでッて」

「宮ちゃん、汚い風をしているから行きませんて」

この前柳沢と一緒に来た時来た瓢箪のような顔をした小さい女が主婦のいったことを伝えて二階に上っていった。