Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さるかにかっせん

日本の神話と十大昔話

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

「うさぎさん、うさぎさん。何をうまそうに食べているのだね。」

「栗の実さ。」

「少しわたしにくれないか。」

「上げるから、このしばを半分向こうの山までしょっていっておくれ。」

たぬきは栗がほしいものですから、しかたなしにしばを背負って、先に立って歩き出しました。向こうの山まで行くと、たぬきはふり返って、

「うさぎさん、うさぎさん。かち栗をくれないか。」

「ああ、上げるよ、もう一つ向こうの山まで行ったら。」

しかたがないので、またたぬきはずんずん先に立って歩いていきました。やがてもう一つ向こうの山まで行くと、たぬきはふり返って、

「うさぎさん、うさぎさん。かち栗をくれないか。」

「ああ、上げるけれど、ついでにもう一つ向こうの山まで行っておくれ。こんどはきっと上げるから。」

しかたがないので、たぬきはまた先に立って、こんどは何でも早く向こうの山まで行きつこうと思って、うしろもふり向かずにせっせと歩いていきました。うさぎはそのひまに、ふところから火打ち石を出して、「かちかち。」と火をきりました。たぬきはへんに思って、

「うさぎさん、うさぎさん、かちかちいうのは何だろう。