Japanische Klassiker mit Furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme
「はッは、そりゃ猿が島はいい所にはちがいないが、でも竜宮とはくらべものにならないね。猿さんはまだ竜宮を知らないものだから、そんなこと言っていばっておいでだけれど、そんなことをいう人に一度竜宮を見せて上げたいものだ。どこもかしこも金銀やさんごでできていて、お庭には一年中栗や柿やいろいろの果物が、取りきれないほどなっていますよ。」
こう言われると猿はだんだん乗り出してきました。そしてとうとう木から下りてきて、
「ふん、ほんとうにそんないい所なら、わたしも行ってみたいな。」
と言いました。くらげは心の中で、「うまくいった。」と思いながら、
「おいでになるなら、わたしが連れて行って上げましょう。」
「だってわたしは泳げないからなあ。」
「大丈夫、わたしがおぶっていって上げますよ。だから、さあ、行きましょう、行きましょう。」
「そうかい。それじゃあ、頼むよ。」
と、とうとう猿はくらげの背中に乗りました。猿を背中に乗せると、くらげはまたふわりふわり海の上を泳いで、こんどは北へ北へと帰っていきました。しばらく行くと猿は、
「くらげさん、くらげさん。まだ竜宮までは遠いのかい。