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Japanische Klassiker mit Furigana

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さるかにかっせん

日本の神話と十大昔話

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

きのうまで世の中をわが物顔にふるまって、かって気ままなまねをしていた代わりに、こんどは一日暗い穴の中に引っ込んだまま、ちょいとでも外へ顔を出すと、もうそこには猫が鋭い爪をといでいました。夜もうっかり流しの下や、台所の隅に食べ物をあさりに出ると、暗やみに目が光っていて、どんな目にあうか分からなくなりました。

二

「これではとてもやりきれない。かつえ死に死ぬほかなくなる。今のうちにどうかして猫をふせぐ相談をしなければならない。」というので、ある晩ねずみ仲間が残らずお寺の本堂の縁の下に集まって、会議を開きました。

その時、中でいちばん年を取ったごま塩ねずみが、一段高い段の上につっ立ち上がって、

「みなさん、じつに情けない世の中になりました。元来猫はあわび貝の中のかつ節飯か汁かけ飯を食べて生きていればいいはずのものであるのに、われわれを取って食べるというのは何事でしょう。このまますてておけば、今にこの世の中にねずみの種は尽きてしまうことになるのです。いったいどうしたらいいでしょう。」

すると元気のよさそうな一ぴきの若いねずみが立ち上がって、

「かまわないから、猫の寝ているすきをねらって、いきなりのど笛に食いついてやりましょう。