Japanische Klassiker mit Furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme
ねずみの嫁入り
むかし、むかし、ある家のお倉の中に、お米を持って、麦を持って、粟を持って、豆を持って、たいそうゆたかに暮らしているお金持ちのねずみが住んでおりました。
子供がないので神さまにお願いしますと、やっと女の子が生まれました。その子はずんずん大きくなって、かがやくほど美しくなって、それはねずみのお国でだれ一人くらべるもののない日本一のいい娘になりました。
こうなると、もうねずみの仲間には見わたしたところ、とても娘のお婿さんにするような者はありませんでした。ねずみのおとうさんとおかあさんは、
「うちの娘は日本一の娘なのだから、何でも日本一のお婿さんをもらわなければならない。」
と言いました。
そこでこの世の中でだれがいちばんえらいかというと、それは高い高い空の上から世界中をあかるく照らしておいでになるお日さまの外にはありませんでした。そこでおとうさんはおかあさんと娘を連れて、天へ上っていきました。そしてお日さまに、
「お日さま、お日さま、あなたは世の中でいちばんえらいお方です。どうぞわたくしの娘をお嫁にもらって下さいまし。」
といって、ていねいにおじぎをしました。