Japanische Klassiker mit Furigana
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いも
日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二)
佐左木 俊郎
Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二) (いも) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.241 Zeichen · 54 Bildschirme
斯うそこの小作人達は叫んだ。
「けれども、私等にしたところで、月十五円で貸してくれと頼まれている方を断って、年十五円の方の口さ貸して置かねばならんと云うこともあるまいからな。せめて、あんたらが、その三分の二位の地代でも出してくれると云うのなら格別として……」
群山は、他の二人の地主に代って返事を与えた。
「馬鹿馬鹿しいっ! 百円からの地代払って、地代分だけも儲けられしめえ! 群山さん。そんな馬鹿なこと、あの禿頭にでも教えられたのかね?」
甚吉は太い腕を、胸の上に腕組みながら言った。群山の話の口調が、彼の地所に家を建てた男にそっくりであったから。
「併しね。此処へ、別に働かねえでも段当り百八十円からの金が湧いて来るってえのに、そこを畠にしていたんじゃ、全く勿体ねえですからなあよ。」
「勿体ねえ? ハハハ……」
重次郎が笑い出した。地主の野本は、笑い出した小作人の青年を、怪訝そうに視詰めた。
「勿体ねえって云うんなら、住宅にすんのこそ勿体ねえ話だ。畠にして置けえあ、それこそいろんな食う物が湧いて来るのにさ。住宅にして了ったら、せえぜえ、塵埃が関の山だべ。」
「併し、黙って腕組みしていて、百八十円ずつの地代が這入って来んのですかんな。