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Japanische Klassiker mit Furigana

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さいたんふのうた

日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)

後藤 謙太郎

Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一) (さいたんふのうた) von 後藤 謙太郎 (ごとうけんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 594 Zeichen · 2 Bildschirme

Aozora Bunko

雪の線路を歩いて

貧しさの為に俺は歩けり

ひとすじの道 雪の線路を俺は歩けり

貧しさの為に歩ける俺には

火を吐きて 煙を挙げて

罵る如く 汽笛を鳴らして

走りゆくあの汽車が憎し

文明の利器なれども俺には憎し

ひもじさの為に疲れて歩ける俺には

それ食えがしに汽車の窓より

殻の弁当を投げつくる人の心が憎し

とりわけて今 村を追われて歩ける俺には

スチームに温められて

安らかに旅する人の心はなお憎し

われ等が汗にてなりし

秋の収穫を取り去る代りに

彼の怖ろしき文明の病毒を運び来る

あの汽車は

毒蛇のごとくたまらなく憎し

毒蛇のごとくたまらなく憎きはあの汽車

野獣の呪いのごとく 夜も日も唸りて

若き男女の幾群を

ああ痛ましき都会の工場に送り出す

たまらなく憎きはあの汽車

(五行抹消)

貧しさの為に歩ける俺には

村を追われて歩ける俺には

ひとすじの道 雪の線路を歩ける俺には

文明の利器なれどもたまらなく憎し

(一九二六年四月後藤謙太郎遺稿集刊行会刊『労働・放浪・監獄より』を底本)