Japanische Klassiker mit Furigana
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さぎょうきかい
日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)
細井 和喜蔵
Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一) (さぎょうきかい) von 細井 和喜蔵 (ほそいわきぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.250 Zeichen · 3 Bildschirme
お終いだ
ドクトルの労賃はまた素的に高い
腰髄魔睡が醒めると
皮をはぐような疼痛
看護婦の眼は冷たく氷色の侮蔑
淫売婦、狐、畜生しょうばいの罰だ、といっている
院長先生医学博士は、過ぎし日あたしが持った杼と同じように
あたしの体を只だ一個の器械としてより以上には取り扱わない
工場主と魔窟のオヤジと院長と
そこにどれ丈けの距たりがあるね?
ためたお金では傷口の肉がまだ二分の一しかあがらず
退院した時にゃ腰のきれない程の借金で、それを返す為めの詮方ない荒稼ぎさ(廉売は必然止しこねえ)
ところが、三つき目の今日は早もと通りで再び病院へ奉公しなきゃもう持ち堪えん
これがあたしの考えた犠牲的奉仕の報酬だってさ
ええ! くそ癪に触わる
群がる鴉どもに此の腐肉をつつかせて(消毒もせずに其の儘)
羅馬の滅亡でも偲ぼうかなあ……
――五月二十二日、淫売窟に近き小工場にてペレスを廻わしながら――
(一九二六年七月改造社刊『無限の鐘』を底本)