Japanische Klassiker mit Furigana
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じょきゅう
日本プロレタリア文学集・7 細井和喜蔵集
細井 和喜蔵
Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・7 細井和喜蔵集 (じょきゅう) von 細井 和喜蔵 (ほそいわきぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.732 Zeichen · 33 Bildschirme
けれども解雇されねばならぬ理由が頓と考えられない。
「あたし、何故置いて戴けないのですか? あたし何か不調法があったのですか?」
彼女はやや険を含んで訊き返した。すると主人は、
「いや別に悪いことがあった訳ではないが、家じゃ旦那の有る人は居って貰わないことになって居るのです。」と何事もなく、さも当然そうに答えるのであった。
「でも、良人があったかって、良人がお宅へご迷惑をかける訳ではないでしょう?」
「そりゃそういう訳ではないのですがね、兎に角、そういう店則になって居りますから……。」
彼女は二言三言あらそって見たが、既にもう代りまで来ている以上所詮駄目だと観念した。そして悄然と家へ帰ったが余りに馬鹿らしい事すぎて良人に話しもならないのである。若しそんな事を言ったら短気な彼は病気の体も打ち忘れて亀甲亭へ呶鳴り込むに相違なかった。
翌る日、登恵子はまた本所太平町の家へ時々帰れる範囲内の処で、口を見つけようと捜し廻っていた。
電車通りも、裏通りも、横丁も、その又横丁も、到る処に洋食屋が在って其の半数ぐらいは女給を募集して居る。「女ボーイ入用」主にこう書いてあった。