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Japanische Klassiker mit Furigana

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あねがわのかっせん

日本合戦譚

菊池 寛

Lesen Sie 日本合戦譚 (あねがわのかっせん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 154.771 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

賤ヶ岳七本槍之事

と豪語して、勝家の再三の使者の言葉を受けつけないのである。勝家嘆息して、「さても不了簡なる盛政かな、これは勝家に腹切らせんとの結構なるべし、何とて、敵を筑前と思いけん、今日の敵は盛政なり」と云った。

賤ヶ岳七本槍之事

桑山修理亮の飛脚が、大垣の秀吉の許に着いたのは、四月二十日の正午頃であった。秀吉使いに向い、盛政は直ぐに引き取りたるかと訊いた。いや、そのまま占領した場所に陣していると聴くと、踏々と芝ふみ鳴らし、腰刀を抜いて額に当てて「軍には勝ちたるぞ、思いの外早かった」と五六度呼ばわったと云う。思う壺に入ったわけである。氏家内膳正、堀尾茂助を岐阜の押えとして残し、自らは一柳直末、加藤光泰二騎を従えるや、二時頃には馳せ出でた。四時から五時の間にかけて一万五千の兵も大垣を発したのである。秀吉は馬を馳けづめに馳けらせるので、途中で度々、乗り倒したが、前もって宿々に馬を置いてあるから、忽ち乗り換え乗り換え諸鐙を合せて馳せた。更に途中に在る者共に命ずるには、一手は道筋の里々にて松明を出さしめ、後続する軍の便宜を与うべし、更に一手は長浜の町家に至り米一升、大豆一升宛を出さしめ、米は粥に煮て兵糧となし、大豆は秣として直ちに木の本の本陣に持ち来るべしとした。