Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 13.809 Zeichen · 28 Bildschirme
七月二十五日
って書いた。
私より年上で居て私より妹のような人だから「姉さんのような妹さんのような御方へ」と書いたんで随分のんき□しぶいかおしたって□□ないから私が大すきなんである。
七月二十五日
フンワリと包まれたような気持で目がさめた。「今日はキットよくいろんな事が出来る」と斯う思われた。一夜の間にあおいの花は散ってしまった。青い苔の生えたしっとりとした黒土の上に見すぼらしい、みじめな形をした花が六つほど一っかたまりになって落ちて居た。フット、壇の浦の波の底に沈んだ若い女をフカブカと思わされるような形をして……コスモスが日かげにありながらも大変大きくなってつっかえをしてやらなくっちゃあならないほどになった。あんな暗いじめじめしたところに居ながら、とあの細い茎や根のすみずみにまで行きわたって居る、生の力の偉きなのにびっくりした。それと一緒にその一枚の葉でもわけなしでむしると云う事がいかにもみじめに思われてあの細い躰から血がながれそうに想像された。
八つ手の白い葉裏にあかと黒の先だって中はやって居た黒地に黄模様のはん袴のようなテントー虫が三つ、ポツン――ポツーンポツーンと言葉に云ったらこんな工合に散って居た。