Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 13.809 Zeichen · 28 Bildschirme
桃色のかさのかかったスッキリした形をしたスタンドをつけてピヤノ、西洋ローソクを二本ともした。うすい水色のカベ紙にはえて居る人達まで美しくなった。せかせかした心持で私はそこに落ついて居る事が出来なかった。夜の更けてから弟のそばに、ついておきて居たら黒い大きな猫が迷い込んでかやのすそに首を入れようとしながら「キャーゴー、ブーブー」とうなった。
私はうなされてとびおきた時のようにかやん中から手をのばしてやたらにリンをならしてようやっとおっぱらってもらった。
まだそこいらに丸くなって居るんじゃあないかと思われて、蚊帳を出る事が出来ず髪もとかさないでそのまんまねる仕度をしてしまった。
夕方からすっかり落ついた母はかおの色もふだんの通りになってしまった、少しは安心したけれども
「毎月、月に一度はかなくっちゃあ気がすまないもんと見えるネー」と云ったのを思い出して、又来月来るいやな、こわらしい事を思い出してたまらなくいやになってしまった。床のまわりにそんな事は忘れてしまいますようにと云うようにやたらに体をうごかしてノミトリをまいて、弟達の夜着をかけて、とうとう一日これで一日すぎてしまった。