Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.562 Zeichen · 16 Bildschirme
それから大沢とかいう男を私がひいきにしたとか、私の人格がどうのと、不快なことを云い出して、私は疲れていたから腹が立って涙が出た。弱い人間は実にいやなものだ。自分が十何年もちがった生活をし、しかも一緒に生活出来ないような別れかたをして、しかも自分が一等よく相手を知っていると自認しているような、自分の感情への甘えかたはやり切れない。大時代な表現は古典ばかりよんでいる故だろうか。率直とか誠実とかを変に鈍感さと混同している。いろいろ親切に心痛もしてくれると思い本も送ったりしたが、やっぱり一寸近づくとすぐ足許を乱してもたれかかって来る。もう御免と苦しい気になる。そして、いろいろ人とのつき合いかたについて考えさせられる。旧い友人は対手がその気にならないときは決して過去にさかのぼった時間的な内容でつき合わず、現在あるところでつきあって行くべきと思う、現在その人の生活が本質的によくなっていても、又低下していてもそれは同様だ。そういう自立的な態度が保てなくては人につき合う実力いまだしということになるだろう。Mが13年に、人のつき合いには、それぞれの限度があるべきだと云ったのは、まさにこの点なり。