Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.562 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

四月十三日頃

又別の日

Fに「あなた奈良で胃が苦しかったって、過労したのね」「ええ、とっても苦しかったの」

そのことGと話す

「あのひとは弱いからね」

「そうよ、とってもよわいわ、しまいには私がにくらしくなったんですって、いくらでもあっちこっち見て歩こうって云ってばかりいるもんだから」

そして心から満足し、はたで知れないよろこびに胸がふくらんだように、テーブルに両肱をつきながら胸をはって微笑した。それが何かまともに見られないものをもっている。

砂糖を一貫目十六円でわけるという友達がある。ときいて二貫目たのむ。

「そのうち何が商売なの?」

「さあ」

今になって見ると、それは学校の友達ではないのかと思える。あんな経済の子に云うと思えず。やはりHの方か。知らずに気をよくして欲しがっているかと思っているのかと、いやになる。二貫目買えば少くとも一割はよこすと計算している性根見えすいて。

こぶしも白い木蓮も梢の上の日あたりのところから咲き出す。

四月十三日頃

雨あがり(朝ひどく降って)の日没頃、もやがすっかりこめている空気を西日がてらして金色の粉ぽい光。子供が

「ねえ! 見てってえば」