Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.172 Zeichen · 36 Bildschirme

Aozora Bunko

そんな風なので、父は書や画などを好み、剣術は北辰一刀流の、お玉が池千葉の弟子になって、かなりな使い手になっていたので、彼は江戸ッ児でも、江戸城本丸明け渡しのあとを、守護する役などに用いられたりして、刑部省へ出頭するようになった。

そんなことから法律を学び、増島博士をはじめ十二人の代言人が――後弁護士と改称――出来た最初の、その一人になった。彼は早くから自由党に属していた。

あたしが生まれた年の元旦試筆には、忘れてしまったが大物を書き、お酒が好き、撃剣が好き、磊落であったが、やや、痩せがまんの江戸ッ児肌で、豪傑でもなければ、学者でもなく、正直な、どっちかといえば法律などは柄にもなく、芸術家タイプの、時によると心にもない毒舌を弄してよろこぶ性質だった。母は、父の浅黒く長身なのとちがって、真っ白な、健康そのもののように艶々した、毛の黒い、そのかわりあまり美人ではなく、学問はないが働くことでは、徳川家の瓦解の時、お供をして静岡へ行った一家で育ち、無禄の士族たちが、遠州御前崎の浜で、塩田をつくった折りに、十四歳の少女で抜群の働きをして、親孝行の褒状をもらったという女で、父とは十六ばかり年がちがっている。