Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あかるきせかいへ

明るき世界へ

小川 未明

Lesen Sie 明るき世界へ (あかるきせかいへ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.747 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

そうすれば、それまでのことだ。だから体を鍛えなければならない。」と、宇宙の浮浪者である風は、語って聞かせました。

哀れな木の芽は、風のいうことをともかくも感心して聞いていましたが、

「それなら、どうしたら、私は強くなるのですか。」と、木の芽は、風に問いました。

風は、いちだんと悲痛な調子になって、

「それには、俺がおまえを鍛えるよりしかたがない。いまおまえは、まだ小さくて教えても歌えまいが、いんまに大きくなったら俺の教えた『曠野の歌』と、『放浪の歌』とを歌うのだ。」と、風は、木の芽にむかっていいました。

無窮から、無窮へ

ゆくものは、だれだ。

おまえは、その姿を見たか、

魔物か、人間か。

黒い着物をきて

破れた灰色の旗がひるがえる。

風は、歌って聞かせました。そして、強く、強く吹き出しました。木の芽ばかりでなく、野原に生えていた、すべての草や、林が、驚いて騒ぎ出しました。中にも、この小さな木の芽は、柔らかな頭をひたひたとさして、いまにもちぎれそうでありました。

粗野で、そそっかしい風は、いつやむと見えぬまでに吹いて、吹いて吹き募りました。木の芽は、もはや目をまわして、いまにも倒れそうになったのであります。