Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうもんろんぎもん
明六雑誌(下)〔全3冊〕
柏原 孝章
Lesen Sie 明六雑誌(下)〔全3冊〕 (きょうもんろんぎもん) von 柏原 孝章 (かしわばらたかあき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.492 Zeichen · 14 Bildschirme
しかれども数千年の後にありて、またこれを如何ともすべからざるなり。西洋太古の伝説もまた、往々疑うべきものあり。いわゆる諾威方舟を造り、その族人および禽獣の属おのおの一を乗せて洪水を避しというがごときこれなり。
けだしその船の大小、人員の多寡、いまだ知るべからずといえども、動物の属その数億のみならず、あにことごとくこれを載するに勝んや。また獣類中にも残貪なるものあり、猛悪なるものあり、かつ肉食の獣は養うに蒭菜をもってすべからず。一頭を屠て数頭を養うべきものといえども、なおかつ一頭の配を失うべし。いわんや数頭を殺め、わずかに一頭の餓を救べきものにおいてをや。その餓るやその勢必ずあい喰に至らん。あに上世の虎は目今の猫のごとく、太古の熊は今日の犬のごとしというべけんや。もし猛獣、毒蛇をして一舟の中に戦わしめば、人いずくんぞその災を蒙らざるべけんや。しかして諾威の舟アララに漂着する、数月の久きを経たりといえり。これあに理をもって論ずべけんや。
わが邦皇統連綿、天地と極なし。しかして上世の史を閲するに、天孫降臨すというもの、これを今日に徴すれば、はなはだ疑うべきがごとし。