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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじのごじゅっせんぎんか

明治の五十銭銀貨

服部 之総

Lesen Sie 明治の五十銭銀貨 (めいじのごじゅっせんぎんか) von 服部 之総 (はっとりしそう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.448 Zeichen · 15 Bildschirme

Aozora Bunko

――それまでの裏面工作のことはさておくとして。

二度めは明治二年十一月十二日付で「英国最高バス勲位」ホレーシォ・ネルソン・レーと天皇の名において契約した鉄道公債またはロンドン公債とよばれている英貨一〇〇万ポンド公債で正式の名称は「日本帝国政府英貨百万ポンド関税公債」というのである。

このネルソン・レーはそれまで中国の総税務司をつとめて、パークスとは中国いらいの相棒であった。この公債の日本政府委員は民部大蔵大輔大隈重信と少輔伊藤博文であるが、さなきだに財源にくるしんでいた他省方面の閣僚から、不急事業というので猛烈な反対をうけたのをあえて押切って調印したのは鉄道とは表看板で、そのじつこの百万ポンドの大半をあてがって幣制改革を行うのが、主目的であった。

幣制改革といえば名はいいが、そのじつこの年正月いらい、パークスを先頭にたてた外国公使団から、矢のさいそくをうけてきた贋貨問題のしめくくりである。

贋貨問題というのは戊辰戦争で、官賊両軍ともに軍費の捻出にくるしんでさかんに贋貨を鋳造した。会津藩と薩藩がその双璧で二朱金が最も多くつくられたが、太政官札の不融通にくるしんだ明治政府が東京大阪の金銀座で濫造させた一分銀貨も、贋貨というにちかい品質のものだった。