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Japanische Klassiker mit Furigana

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やせがまんのせつ

明治十年丁丑公論・瘠我慢の説

福沢 諭吉

Lesen Sie 明治十年丁丑公論・瘠我慢の説 (やせがまんのせつ) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.663 Zeichen · 48 Bildschirme

Aozora Bunko

これを通語にて足し扶持という。食物すでに足るも衣服なかるべからず。すなわち家婦の任にして、昼夜の別なく糸を紡ぎ木綿を織り、およそ一婦人、世帯の傍に、十日の労を以て百五十目の綿を一反の木綿に織上れば、三百目の綿に交易すべし。これを方言にて替引という。

一度は綿と交易してつぎの替引の材料となし、一度は銭と交易して世帯の一分を助け、非常の勉強に非ざれば、この際に一反を余して私家の用に供するを得ず。娘の嫁入前に母子ともに忙しきは、仕度の品を買てこれを製するがために非ず、その品を造るがためなり。或はこれを買うときは、そのこれを買うの銭を作るがためなり。かかる理財の味は、上士族の得て知るところに非ず。この点より論ずれば上士も一種の小華族というて可なり。廃藩の後、士族の所得は大に減じて一般の困迫というといえども、もしも今の上士の家禄を以てこれを下士に附与して下士従来の活計を立てしめなば、三、五年の間に必ず富有を致すことあるべし。(理財活計の趣を異にす)

廃藩の後、藩士の所得大に減ずるとは、常禄の高を減じたるをいうに非ず。中津藩にして古来度々の改革にて藩士の禄を削り、その割合を古に比すればすでに大に減禄したるがごとくなるを以て、維新の後にも諸藩同様に更に減少の説を唱えがたき意味もあり、かつ当時流行の有志者が藩政を専にする