Japanische Klassiker mit Furigana
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やせがまんのせつ
明治十年丁丑公論・瘠我慢の説
石河 幹明
Lesen Sie 明治十年丁丑公論・瘠我慢の説 (やせがまんのせつ) von 石河 幹明 (いしかわみきあき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.475 Zeichen · 21 Bildschirme
外人の眼を以て見るときは、戊辰における薩長人の挙動と十年における西郷の挙動と何の選むところあらんや。等しく時の政府に反抗したるものにして、若しも西郷が志を得て実際に新政府を組織したらんには、これを認むることなお維新政府を認めたると同様なりしならんのみ。内乱の性質如何は以て干渉の有無を判断するの標準とするに足らざるなり。
そもそも幕末の時に当りて上方の辺に出没したるいわゆる勤王有志家の挙動を見れば、家を焼くものあり人を殺すものあり、或は足利三代の木像の首を斬りこれを梟するなど、乱暴狼籍名状すべからず。その中には多少時勢に通じたるものもあらんなれども、多数に無勢、一般の挙動はかくのごとくにして、局外より眺むるときは、ただこれ攘夷一偏の壮士輩と認めざるを得ず。然らば幕府の内情は如何というに攘夷論の盛なるは当時の諸藩に譲らず、否な徳川を一藩として見れば諸藩中のもっとも強硬なる攘夷藩というも可なる程なれども、ただ責任の局に在るが故に、止むを得ず外国人に接して表面に和親を表したるのみ。内実は飽くまでも鎖攘主義にして、ひたすら外人を遠ざけんとしたるその一例をいえば、品川に無益の砲台など築きたるその上に、更らに兵庫の和田岬に新砲台の建築を命じたるその命を受けて築造に従事せしはすなわち勝氏にして、その目的は固より攘夷に外