Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじてつがくかいのかいこ
明治哲学界の回顧
井上 哲次郎
Lesen Sie 明治哲学界の回顧 (めいじてつがくかいのかいこ) von 井上 哲次郎 (いのうえてつじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.814 Zeichen · 12 Bildschirme
それから居士として島田蕃根だの、大内青巒だの、鳥尾得庵だのみな仏教の側の人々であった。殊に仏教の側の人で西洋哲学を研究した人ならばなおさら関係が深いわけである。それから儒教は今日ではよほど衰えてその代表者といわれる人はきわめて少数であるが、明治の初年にはまだ相当に碩学がおったのである。安井息軒、元田東野、重野成斎、川田甕江、大槻磐渓、鷲津毅堂、岡松甕谷、阪谷朗廬、根本通明、竹添井々、島田篁邨、三島中洲などもおったが、その他幾多相当の儒者が生存しておったから直接間接種々思想問題にも関係があった次第である。そうしてその間に川合清丸のように神儒仏三教一致の立場から立論する者もあって思想界もそう単純ではなかった。しかしそれから時勢が次第に変ってきたので、研究の仕方、また考究の仕方が変らなければならないので、すべて時とともに面目があらたまってきたのである。しかし明治の初年はそういう有様であったから今日とだいぶ境遇のちがっておったことを考えんければならぬのである。
それからしても一つここに注意すべきことは外国人の関係である。明治十年に東京大学が創設されるに当って哲学の学科も出来、いくばくもなく欧米より専門学者を招聘して哲学の講義を依頼することになったのである。