Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.372 Zeichen · 67 Bildschirme
「喜兵衛さんは先刻私が演じたように、棺桶にねてダビ所へ担ぎこまれ、火消人足が棺をかこんで木やりを歌ってる最中に素早く変装し、火消人足と一しょにダビ所を出てしまったのです。さッきの人物は前夜のうちに重二郎を殺して屍体とともにダビ所の中にひそんでいたのですよ」
新十郎は懇願するように説明々つづけた。
「両手の指と、両足のクビにホータイをしていた人物を思い出して下さい。その人物は手のホータイは仕方がないが、足クビのホータイは見せたくなかった筈です。どうしてそれを見せてしまったのでしょう? 女中をよんでくるためにです。そして、モーロー車夫をつかまえたテンマツを女中に語らせるためです。それは足クビのホータイを隠すことよりも重大でした。なぜなら、モーロー車夫は彼だったからです。彼は車夫に化けて重二郎をのせ、どこかで殺して、ダビ所にひそんでいたのです。すべては予定の手筈でした。ヘップリコを用いて山キを乗ッとろうとした悪人を仆して妹夫婦をまもるために、彼は魔人の如くに力強く行動したのでした」
うなだれた虎之介を花廼屋が慰めた。
「牛に負ける虎もいるものだ。クヨクヨするなよ」