Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 42.950 Zeichen · 85 Bildschirme
を身につけていたからだ。
その何時間か前に、キミ子一人の姿を認めた時にも、この香水の香りに気づいて、甚しく意外な感にうたれていたのだ。この時の意外感は鮮明で、昨夜の克子はこの意外感のテンマツの方は思いだして良人に語っていたのである。そこまで思いだして語っていながら、キミ子と同様、カヨ子もこの香水を身につけているのを認めた時に「分身」を感じた方だけどうして思いだせなかったのだろう。そして克子は、分身の方を直覚したときには、すでに意外の感には打たれずに、シノブの分身という事のみを直覚していたのであった。
「そのときには、直覚的にシノブ夫人の分身としてねえ」
通太郎は克子の早朝の報告を吟味したのちに、やや顔をかがやかせて、妻の功に敬意を払うような笑みをうかべ、
「あなたのカンは怖しいほど鋭く正しかったのだよ。あなたがキミ子一人から香水の香を認めた時には、ただ甚しく意外に感じただけだったが、それはキミ子一人だったからだ。二度目の時には、キミ子とともにカヨ子も同じ香水を身につけているのを認めた。そのときは意外の感にわずらわされずにシノブさんの分身とだけ直覚したが、なぜならその時には香水を身につける者が三つの数を構成していることを早く認めたからだね。