Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.829 Zeichen · 45 Bildschirme
この人たちになると、教会の奥の院で特殊な宗教生活にひたることになるから、一般信徒にはその内情がうかがわれないが、いろいろと取沙汰は流布している。
幸三は尊いミコに懸想したので、奥の院でヤミヨセに召されて狼にかみ殺され、それでもヨコシマな心が直らないので、現実にああいう悲惨な運命になったと云われている。
しかし実際にヨコシマなのは幸三ではなくて、彼は海野ミツエという十八になるミコと恋仲になった。ミツエは別に「尊い」ミコという特別なものではなかったが、彼女の美貌に懸想したのが別天王の息子、千列万郎だという。別天王はまだ三十五の女盛りであるが、結婚が十四の年だから、千列万郎はもう二十一にもなっている。母の類い稀れな美貌にも拘らず、千列万郎は顔は醜く、セムシである。幸三は千列万郎の嫉妬によって咒われたのだとも云われている。そしてミツエは現に千列万郎の奥方であった。
佐分利ヤスと娘のマサ子の場合も、彼女らの美貌がワザワイの元となったと云われていた。ヤスはフシギにも別天王と同年の三十五、娘のマサ子は千列万郎の嫁と同じ年の十八である。かてて加えて、両者いずれ劣らぬ絶世の美貌であった。