Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.134 Zeichen · 43 Bildschirme

Aozora Bunko

「お母さんはイヤだと云うが、ひとまずウンと云えば、私はここの相続者になるんだがねえ。しかし、それじゃア、駒ちゃんが気の毒。お母さんもウンといいそうな見込みがないが、そうなると、私も相続できないし、駒ちゃんも追んだされてお米お源にこの邸を乗っとられてしまうのさ。どっちみちお前さんにはイクラカになるのだから、どうでもいいだろうけれどもね」

「よかろう。話はわかった。どっちみち金になることなら、オレはなんでも辛抱だ。できるだけ余計の金になるように、一ツじッくり考えるかな。また来るぜ」

話が分れば、面倒は云わない奴。アッサリと立ち返った。

さて、その夜のことである。お米、お源、花亭の三名が、いずれへか行方知れず、掻き消えてしまったのである。

三名の行方不明は当分外へはもれなかった。お久美という正真正銘の本妻と、お園という正真正銘の実子が現れたから、案に相違、長居をしても恥をかくばかりと夜逃げしてしまったのだろうと、みんな笑って、それ以上には考えなかった。

これを疑ったのは八十吉である。お米お源が居なくなれば、強いてお久美を本妻にもどすには当らないから、充分の見舞金をつけてお久美お園を駿河橋へ帰してやった。